高齢者教室


日時:平成30(2018)年11月15日(木) 13時〜13時55分
場所:荒牧町公民館
主催:荒牧町長寿会

健康講座:健康はお口から
講  師:なかじま歯科クリニック院長
      中嶋 耕次 先生


11月の高齢者教室が開催されました。柳澤長寿会長の挨拶と講師の紹介で始まりました。

今日の講師は、町内(下宿地区)で開業20年を迎えた中嶋先生です。健康はお口からとして、スライドを使っての説明が行われ、次の4表題について説明がありました。
 1.高齢者の虫歯について 2.歯周病と全身疾患について 3.噛むことと健康について 4.歯科治療あれこれ(インプラント、義歯、ブリッチどれがいいの?、全身疾患と歯科治療)

説明内容の一部を箇条書きと写真で掲載しましたので参考にしてください。
 ☆ 人間の身体で最も硬いのは歯で、鉄やガラスより硬く水晶ほどの硬さです。
 ☆ 歯の汚れ(プラーク)は細菌の塊で、細菌で硬い歯が溶け虫歯になる(写真参照)。
 ☆ 中高年以降の虫歯は、歯の根っこが虫歯になる(写真参照)。
 ☆ 歯磨きしているのになぜ虫歯になるのか。口の中にはたくさんの細菌が存在し、ミュータンス菌などの虫歯菌は食事の糖分で酸を出し、歯を溶かします。
   予防策は、砂糖でない甘味料キシリトール100%で、虫歯の原因になるミュータンス菌を防げる。
 ☆ 歯周病が進むと、歯肉がブヨブヨ、口臭、痛み、ゆれてきて付着性プラークができる。
   危険因子は、喫煙、糖尿病、歯ぎしり、歯の良くない治療などで、原因は細菌です(写真参照)。細菌は全身に運ばれ、心筋梗塞や誤嚥性肺炎(写真参照)になりやすい。
 ☆ 歯周病予防は、歯ブラシ+歯間ブラシ、歯間ブラシは金属製でないと歯垢はとれない。
 ☆ 良く噛むと脳の働きがよくなる。噛むことの8大効用(写真参照)。噛むほど唾液がでて消化を促進し虫歯を防ぐ(写真参照)。
 ☆ 良く噛むと歯の神経からの刺激が脳に行きます。歯の多い高齢者は活動的になる。
   硬いたくあん、あわび、たこ、硬いパンなどは18本以上の歯が必要(80歳20本)
 ☆ 歯科治療で、どんなときに入れ歯を入れる、入れ歯には雑菌やカビが繁殖します、入れ歯安定剤などは安易に使ってはいけない理由などと、インプラント治療の利点・欠点などを話されました。

今日の講義は身近な問題であり、皆さん真剣にうなずいて聞いておりました。終りに大きな拍手で教室は終了しました。


柳澤長寿会長挨拶

講師の中嶋先生

虫歯の成り立ち

中高年以降の虫歯

歯周病の原因は細菌

誤嚥性肺炎

噛むことの8大効用

噛むほど唾液がでる

教室の様子

なかじま歯科クリニック