高齢者教室


日時:平成20年12月18日(木) 10時〜11時20分
場所:荒牧町公民館


教養講座:「脳の働きについて」
講  師:群馬県立県民健康科学大学
      診療放射線学部
        柏倉 健一 先生 


 今回は、プロジェクターを使って「脳の働きについて」学びました。脳の形や働きを測る方法、脳の老化と病気及び画像診断の方法等のお話しでした。
 大脳は140億の神経細胞の集まりであるが、生理的老化に伴い、脳の萎縮(1日約10万個の神経細胞が死ぬ)・シプナス数の減少・脳血流量の減少等々の変化が起こっている。また、認知症患者数も年々増えており、脳の萎縮を見る検査や脳血流の低下を見る検査等、認知症の治療の現状についても話され、認知症の症状についてや脳の健康を保つ方法について学びました。
 
 認知症の症状について
  ・何度も同じことを言う、聞く。
  ・大切なものをよく無くす、置き忘れる。
  ・火の消し忘れ、ガス栓、鍵の締め忘れが多くなる。
  ・簡単な計算ができなくなる。
  ・今まで好きだったものに興味・関心がなくなる。

 脳の健康を保つ方法
  ☆日常で脳を働かせる
    ・「脳トレ」には限らない。ただし、刺激の種類により活性度には違いがある。
    ・記憶に関しては、繰り返し覚える努力(4回以上)
  ☆感覚機能を保つ
    ・視力、聴力低下→脳への刺激の減少→知能低下
  ☆足腰が弱らないようにする
    ・軽い運動(有酸素運動)→動脈硬化の予防にも
  ☆規則正しい生活とバランスの良い食事
    ・睡眠、体内時計
  ☆強いストレス、物理的衝撃をさける

次回は1月20日(火)10時から「安心、安全を食卓に」です。なお、高齢者教室は会員以外の方でも聴講できますので、是非ご参加下さい。お待ちしております。


講師の柏倉先生

教室の様子

教室の様子