教養講座:「脳の働きについて」
講 師:群馬県立県民健康科学大学
診療放射線学部
柏倉 健一 先生
今回は、プロジェクターを使って「脳の働きについて」学びました。脳の形や働きを測る方法、脳の老化と病気及び画像診断の方法等のお話しでした。
大脳は140億の神経細胞の集まりであるが、生理的老化に伴い、脳の萎縮(1日約10万個の神経細胞が死ぬ)・シプナス数の減少・脳血流量の減少等々の変化が起こっている。また、認知症患者数も年々増えており、脳の萎縮を見る検査や脳血流の低下を見る検査等、認知症の治療の現状についても話され、認知症の症状についてや脳の健康を保つ方法について学びました。
認知症の症状について
・何度も同じことを言う、聞く。
・大切なものをよく無くす、置き忘れる。
・火の消し忘れ、ガス栓、鍵の締め忘れが多くなる。
・簡単な計算ができなくなる。
・今まで好きだったものに興味・関心がなくなる。
脳の健康を保つ方法
☆日常で脳を働かせる
・「脳トレ」には限らない。ただし、刺激の種類により活性度には違いがある。
・記憶に関しては、繰り返し覚える努力(4回以上)
☆感覚機能を保つ
・視力、聴力低下→脳への刺激の減少→知能低下
☆足腰が弱らないようにする
・軽い運動(有酸素運動)→動脈硬化の予防にも
☆規則正しい生活とバランスの良い食事
・睡眠、体内時計
☆強いストレス、物理的衝撃をさける
次回は1月20日(火)10時から「安心、安全を食卓に」です。なお、高齢者教室は会員以外の方でも聴講できますので、是非ご参加下さい。お待ちしております。