教養講座 「福島原発事故とエネルギー問題」
講 師 群馬大学教育学部
西薗 大実 先生
7月の高齢者教室が開催されました。
先の東日本大震災福島原発事故について、配布資料により話されました。
・津波は想定外だったのか?
大津波は、過去3千年の間に3回(1000年ごと)起きている。女川原発(宮城県)の津波想定は9.1m、福島第一原発は5.7m、2009年国の検討会で想定の甘さを指摘している。
・日本の一次エネルギー供給比は?
石油47%、石炭22%、天然ガス16.8%、原子力9.9%、水力地熱3.1%、太陽光・風力1.3%。
・温室効果ガスの大気中濃度は20世紀に急上昇し、地球温暖化が起きている。
・地球温暖化で何が起こるか?
熱波の増加、梅雨の時期のずれ、大雨で「春夏秋冬」から「夏夏夏冬」へ、データが教えてくれる。各地で記録的豪雨が起きている(群馬はまだ少ない)。
・低落差水力発電
荒牧町の中央を流れる広瀬川には4か所の発電所がある。
田口発電所6000kw、関根発電所7800kw、小出発電所8400kw、柳原発電所7500kwで、小水力発電普及に期待が。
・家電、エコポイントでかえって増加した消費電力
大型テレビで消費電力アップ、長時間見るなら小型のテレビをもう一台。
等々をスライドをまじえて話され、私たちがいままで作ってきた豊かなくらし「電力の大量(過剰)供給とそれを存分に消費するしくみ」を改める必要があるとのことでした。
(長寿会からの報告です)