平成26年度高齢者教室開講式及び第1回高齢者教室が開催されました。
開講式では長寿会を代表して橋代表長寿会長が挨拶し、続いて来賓の関口自治会長、唐澤生涯学習奨励員のお祝いの挨拶がありました。
第1回高齢者教室
健康講座:「がんに負けない」
講 師:県立がんセンター院長
猿木 信裕 先生
先生持参の「がんに負けない」の冊子(31頁資料)とスライドにより話が進められました。がんの年間新患者発生数は70万人を超え、がん研究の躍進で珍しい病気ではなく普通のことで、皆で支える時代が到来したそうです。
「がん対策基本法」の制定により、2010年「群馬県がん対策推進条例」が制定され、がん患者の登録精度が良くなり、全国から注目されているそうです。2011年度(全国)部位別がん死亡数をみると、男性の1位は肺で、胃、大腸、肝、膵の順、女性は、大腸、肺、胃、膵、乳の順だそうです。
「がん死を避けるためにどのような努力をなさっていますか」で、まずは「定期検診」で「早期がんの発見」→「医療技術の進歩」(内視鏡等による切除)→「身体への負担が小さい治療で済む」そうです。5月に各家庭に配布された「平成26年度 前橋市健康診査受診シール」で各種検診が無料で受けられるので、症状がで出る前にぜひ検診とのことでした。
その他に、胃がんの深達度や早期がんの内視鏡写真、内視鏡的粘膜切除術等をスライドを使って説明を受けました。また、2005年、2007年の人間ドックで「便潜血陽性」で精密検査を受けなかった事例で、08年S状結腸がんで手術、09年肺と肝に転移、11年麻薬系鎮痛剤開始等の症例を話されました。
Nature2012年12月6日号に群馬の特集15ページが掲載され、産業とイノベーションのリーダーとして紹介されました。医療制度や最先端の重粒子線治療等についても紹介され、子供の医療費が無料なのに驚いているとのことでした。
終りに「がんに負けないためには」
☆生活習慣の改善(お酒、煙草、運動不足)
☆ワクチン(肝炎、HPV)
☆病気の治療(肝炎、胃潰瘍、除菌、糖尿病、高血圧)
☆定期的ながん検診
☆精密検査と言われたらすぐに受診(しこり、咳・痰、つかえ感、腹痛、腹満、血尿、体重減少)
☆治療後の定期的な診察、他部位の検診、地域連携
☆感謝の気持ち(家族等)
だそうですので参考にしてください。
今日の講義は身近な問題であり、皆さん真剣に頷いて聞いており、大きな拍手で教室は終了しました。
今後の高齢者教室については、順次「ニュース」に予定を掲載します、皆さんのご参加をお待ちしております。