教養講座「野生鳥獣について」
講 師 群馬県自然環境課 野生動植物グループ
主幹 獣医師 坂庭 浩之先生
野生動物の保護、管理を専門にしている坂庭先生の講演でした。
2006年にあった、古市町にイノシシが出現し大騒ぎになり、下小出町で捕獲した時の様子などを話され、人と環境・動物の3者の関係で、環境が変わると何かが変わるそうです。
ニホンザルや増えすぎた外来種(人為的移入)アライグマの繁殖状況、絶滅が心配される動物、特にツキノワグマの生態と現状についてスライドを交えて話されました。
県内には約40群を越すニホンザルの群れが確認されており、概ね2,150頭と推計している。近年農業被害が多く報告され、山間地域での農業の崩壊も懸念されているそうです。
ニホンザルと共存していくうえで、大切なことなので忘れないでほしいこととして、
・野生動物に餌を与えないで下さい。
・動物達が間違った行動をとることになります。
・サルが一気に増加してしまい、最後は殺されることになります。
ですから、エサを与えないで下さいとのことでした。
また、野鳥については、榛東村にある群馬県野鳥病院で傷害鳥保護収容目的の施設があり、年間400〜500羽程度収容しており、県内各地で保護された野鳥が収容されていますが、放鳥できるのはその50%程度だそうです。
これら、動物の習性について勉強しました。
次回は3月14日(金)10時から「アコーディオンで歌おう」と閉会式です。
なお、高齢者教室は会員以外の方でも聴講できますので、是非ご参加下さい、お待ちしております。